2009年03月26日
中華そば
ラーメンじゃなく、中華そばが食べたくて、昼に外にいるときには、探すのだが、なんちゃら風とか、こだわりのとか、各店様々な工夫があり、ふつーの、シナチクと、海苔と、葱と、なんかちょいっと硬いチャーシューがちんまりとのっている、昔ながらの中華そばに、なかなかお目にかかれないでいた。
それが今日、この暖簾いい感じっていう店を見つけた。
入って、カウンター席に座り、中華そばを注文。カウンター席で、働く様子を見ているのが大好き。
私の麺が茹でられてるとか、ほうほうこのタイミングで、器には麺つゆがはられるのかぁとか、トッピングがのる頃には、もう食べる気まんまん。
つゆをすすると、これこれ、これなら最後の一滴まですすれちゃいます!
美味しい!
ほっそいシナチクも、ちょっぴりパサッとしたチャーシューも、何故だか心づくしの沢庵も、これだよっ。
「お母さん、おいくつ?」
「もうすぐ80歳ですよ」
奥の座敷で食べ終わった丼を3つ重ねて持ってきた。
お客様がきれた数分間、このお母さんと、素敵な年の取り方ですねなんて、お話しをした。
ちょっとジンとくるお話しも・・・これは二人のナイショ。
「お母さんが元気かどうか、又来なきゃね」
「ありがとうございました」
深々とお辞儀をしてくださった。
つゆが温かいだけじゃない、このおかあさんがここにいたこと。そのことがもっと心を熱くした。
盛岡八幡町 長楽の中華そば 450円
ラーメンと中華そば世の中の線引きはわかりません。
あくまでも、私の中のこと。

- 投稿者:上級野菜ソムリエ 小原 薫
- 投稿日:2009年03月26日 17:23
- カテゴリー:上級野菜ソムリエが贈る外食のお話
comments
赤いバンダナを頭に巻いた若い娘が注文を取って運んできてくれるのが「○○ラーメン」、白い三角巾を被った老婦人が前屈みになりながら飯台を拭く白タオルとともに運んできてくれるのが「昔ながらの中華そば」。私の中の舞台設定です。
あと、中華そばには「ナルト」と「S&Bのコショウ」は欠かせませんね!
なんか足りないと思ったのは、ナルトかぁ。
S&Bのコショー、かけましたよっ!