2010年07月05日
旅行って食べること?
昨日の2時頃まで黒部ダムにいたことが、まるでうそのよう。
娘業は、母が亡き父と共に歩いた黒部へ。
私が始めての場所なので、今回は、母がガイド、語る語る。
父と来た時は、宇奈月からのトロッコ電車が通るトンネルは、もっと山肌がごつごつしていて、怖かったらしい。どこをとってもV字峡谷で、覗いてみては歓声が上がる。
宇奈月から鐘釣まで、約1時間。黒部万年雪を見た。
猫に追われたねずみが登ることができなかったねずみ返しの岩壁、そして猫も又登ることができなかったことからついた地名、猫又。
嫉妬深い嫁が追った祖母谷、追われた夫がたどる祖父谷。追いつ追われつ谷底へ。その執念からお湯が沸いたといわれる祖母谷温泉。
そんな話を聞くだけで、その土地に愛着がわく。
二日目は立山側から黒部ダムを目指した。
立山から美女平、最高地点の室堂。残念ながら、雨に煙る立山は、そびえる山々を見せてはくれなかった。
黒部ダムも、平地で50ミリ以上雨が降ったということで、放水を取りやめ。
残念というか、ちょっと不運な黒部だった。
でも、母は超ご機嫌。
まだ雪の残る山肌に見つけた、雷鳥の話や、豪快な放水の話をたくさん語った。
時間をみての食事は、三食お弁当。でも新潟の弁当は、お米がよいのか、おかずがよいのか、なんとも美味しかった。
移動の間はとにかく食べていたそんな気がする。
景色か料理、どちらか一つ満足できれば、旅行ってそれなりにいけてると思った。
そして、母にとっては思い出を、私にとっては母孝行しているみたいなそんな濃い二日間。

- 投稿者:上級野菜ソムリエ 小原 薫
- 投稿日:2010年07月05日 00:27
- カテゴリー:上級野菜ソムリエが贈るその他のお話
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